テスカー社(イタリア)は、ローマの反対側(アドリア海側)のアンコーナ県オジモ市に位置する中堅の削孔リグおよびツールスメーカーです。
特に、トルク1~10t-mクラスの小型場所打ち杭施工機などの製造に特色があり、また、ベースマシンに日立建機製のバックホウを使用したり、あるいは日本製のエンジン(ヤンマーやクボタなど)を搭載したイタリア製ベースマシンを使用するなど、日本のユーザーにとってメンテナンスなどで助けになる強みを有しています。
SIP & T社はイタリアの南部、サレルノ市に位置する基礎工事、特にケリーバ―を使用した場所打ち杭工事で使用されるツールスなどを製作しているメーカーです。
彼らのケリーバ―やバケット、オーガなどは、世界でも有名なバウアー社(ドイツ)のBG機、ソイルメック社(イタリア)のSR機、キャサグランデ社(イタリア)のBシリーズなどでも使用されています。
コルクリート・ユーロドリル社は、イギリスの中部、バーミンガム近郊のダービーシャーに位置する小型削孔機用のケーシングやロッドなどを製作しているメーカーです。
彼らはイギリスで唯一、API(American Petroleum Institute:アメリカ石油協会の略)の認証を受けているメーカーでもあります。
ミンコン社はアイルランドの西南、大西洋側のシャノンに本社を有するダウンザホールハンマーのメーカーです。
設立は1977年で、現在、シャノンの本社工場に加え、スウェーデン、イギリス、アメリカ、カナダおよびオーストラリアの計6箇所に工場を有し、年間約1万台のDTHハンマーと約4万個のDTHビットを製造しています。
彼らの製品は鉱山や採石場、石油・ガス、井戸、地下探査、基礎・地質調査、地中熱などの分野で幅広く使用されています。
また、今年、PPVフィンランド社(フィンランド)を買収し、基礎工事用大口径DTHハンマーの分野にも力を入れています。
PPVフィンランド社はフィンランドのウェルテック社とアホネン氏(元アトラスコプコ・ロテックス社重役)が2012年に設立し、DTHハンマー用ビットや世界で最も強力な超大型DTHハンマー(MF34)を製造販売している会社です。
そして、2017年にミンコン社(アイルランド)に買収され、現在はミンコングループの1員となって基礎工事分野の大口径DTHハンマーおよびリングビットなどのツールスの製造を担当しています。
PPVフィンランド社が開発したスパイラルフラッシュ工法は、周辺地盤への影響を最小限に抑えた画期的なリングビット工法の一種です。
アホネン氏はケーシング設置に関するいくつかの特許(アトラスコプコ社の Elemex など) や多くの申請中の特許を保有。それらのほとんどはDTHを用いた杭打ち技術に関するものです。また、世界中、全ての大陸、ほとんど全ての国の鉱山や建設現場での専門的キャリアを有しています。